Nintendo Switch版「Another Code: Recollection」をプレイし始めてからというもの、私の脳の隅々にまで一つの考えが浸透しています。 どんな巧妙なパズルを解いても、そう思ってしまいます。 台詞の端々で思うこと。 特に、ある場所から別の場所へと、やや気ままに移動しなければならないたびに思います。 何を考えずにはいられないかというと、実は単純なこと。
アナザーコード:リコレクション』が悪いというわけでは決してありません。 アナザーコード:2つの記憶」と「アナザーコード:R -失われた記憶への旅-」という、ミステリー/アドベンチャー/パズルゲームの「完全強化版」なのです。 1作目は20年近く前にニンテンドーDS(北米では「Trace Memory」という名前で発売)向けに発売され、2作目は15年前にWii向けに発売されました。
いずれも当時は中~高評価で、懐かしくも思い出される作品ですが、どちらも紙一重の作品とは言い難い。 アナザーコード:リコレクション』はビジュアルが一新され、声優が一新され、ヒントやナビゲーションシステムが追加されたとはいえ、コアとなるゲームはまあ、それなり。 これまでよりずっときれいな表現になったとはいえ、その中身は同じ2本のゲーム。
ありえないコレクション
(画像引用元:任天堂)
ネタバレにならない程度に説明すると、この2本のゲームの主人公は、両親の失踪について調べるアシュレイ・ミズキ・ロビンス。 それぞれ島と湖で彼女がパズルを解きながら、悩んだり、行方不明になったり、はっきりしない記憶にまつわる答えを探すというのが主な内容。 そう思われるよりはエキサイティングだとお約束しますが、『サブウェイサーファーズ』のTikTokマッシュアップではないことは確かです。
しかし、アナザーコードのゲームがすぐに明らかにエキサイティングで注目を集めるタイトルであったとしても、ほとんどの企業にとって、旧作を前倒しすることはますます後回しにされているように感じられます。 これは特に新しい問題ではありませんが、Nintendo Switch Onlineの存在によって、任天堂のような企業にとっては悪化の一途をたどっています。 新しいハードに移植された旧作でほとんどの人が満足するのに、なぜわざわざ新バージョンをリリースするのでしょうか? 例えば『黄金の太陽』のデジタル版は、フルリメイクよりも簡単にリリースできるはずです。
上記に加え、アナザーコードの開発元であるCingが15年近く前に消滅しているという単純な事実もあります。 その1年前にニンテンドーWii用ソフト『リトルキングスストーリー』を発売し、大好評を博したにもかかわらず、2010年3月に破産申請。 それ以来、任天堂からパブリッシングされたCingの最も有名なゲームの大半は、ある種の宙ぶらりんの状態にあります。
(画像引用元:任天堂)
私が “こんなものが存在するなんて信じられない “と言っている意味を十分に理解するためには、このような背景が必要です。 信じられません! 前述の理由から、「アナザーコード:リコレクション」の存在自体が信じられないのです。 Hotel Dusk』やその続編が同じような扱いを受けるのを見たいとは思うものの、その存在に壮大な意味を見出すのはためらわれるのですが、発売日に地元のベストバイで現物を手に取ることができたのは不思議な感じがします。
正直なところ、任天堂、プレイステーション、Xboxの関係者には、このような姿勢をもっと見せてほしいものです。 このように、モスボールからゲームを引っ張り出してくるのを見るのが、それほど驚きでなければいいのですが。 (セガよ、もし聞いているなら、私の王国はヴァルキュリア3ローカライズ版だ) この数字がどのように作用するのか、私には見当もつきません。 というわけで、「アナザーコード:リコレクション」が、単にイメージしにくいだけで、かつては思い出でしかなかったゲームを現代に蘇らせるための、新たなトレンドの始まりであることを祈りたいと思います。